【カナダ留学】いよいよ出発!不安だらけの私を送り出してくれた夫の言葉

カナダ留学

カナダ留学を決めてから、準備をして、仕事のことを整理して。

いよいよ迎えた、留学当日。

楽しみだった……というより、正直に言うと、不安のほうが大きかった。

一人で海外に行ったこともない。

「これから、本当に大丈夫かな」

そんな気持ちを抱えたまま、私はカナダへ向かいました。

出発前、夫への感謝の手紙

出発する前、夫に手紙を書きました。

そこには、

「私の気持ちを尊重してくれてありがとう」

ということを書きました。

夫を置いて、海外へ行く。

自分で決めたこととはいえ、家族がいる中で長期間離れて暮らすというのは、やっぱり簡単なことではありません。

それでも、私がやってみたいという気持ちを尊重して、送り出してくれた夫。

そのことへの感謝を、出発前に伝えておきたかったんだと思います。

空港には「留学仲間?」

空港へ行くと、カナダへ留学すると思われる学生さんたちがたくさんいました。

しかも、見送りに来ている友達もたくさん。

みんなでワイワイ、きゃぴきゃぴ。

「これから留学なんだ!」という楽しそうな雰囲気に包まれていました。

当時はコロナの影響で、しばらく留学できなかった人たちが、ようやく海外へ行けるようになったタイミング。

きっと、待ちに待った留学だった人も多かったのだと思います。

でも、そんな楽しそうな空気の中で私は、

「……私、社会人で留学する人って、もしかして私だけ?」

と、どんどん不安になっていきました。

周りは友達と一緒。

私は夫に見送られて、一人で海外へ。

今から思えば、かなり心細かったと思います。

夫との別れ ぽろぽろ涙

そして、夫と別れる時間。

涙が止まりませんでした。

保安検査場に入ってからも、夫はすぐには帰らず、私が見えなくなるまでずっと見送ってくれていました。

振り返るたびに、そこに夫がいる。

それを見て、また涙が出る。

「行ってきます」と「ありがとう」を何度も心の中で繰り返しながら、私は保安検査場の向こうへ進みました。

搭乗前、夫から届いたLINE

搭乗開始を待ちながら、一人で椅子に座っていました。

すると、夫からLINEが。

出発前に私が渡した手紙への返事でした。

そこには、

「何かを得ようとしなくてもいい。経験することが大切。楽しんで。」

という言葉がありました。

私は当時、

「せっかく留学するんだから、何かを得なきゃ」

「成長しなきゃ」

「必死に頑張らなきゃ」

と、かなり力が入っていたんだと思います。

そんな私が一番かけてほしかった言葉を、夫はかけてくれました。

涙が止まりませんでした。

そして最後には、映画『トゥルーマン・ショー』の台詞。

「おはよう!会えない時のために、こんにちは!こんばんは!おやすみ!」

夫らしい締めくくりでした。

今思い出しても、このLINEは忘れられません。

搭乗後、さっそく「海外」を感じる

そして、いよいよ搭乗。

カナダの航空会社だったので、CAさんの接客からして、もう日本とは違う雰囲気。

機内食を食べ終わったあと、CAさんが大きな声で、

「ガーーーベーーーーージ!!!!」(ごみーーーーー!!!)

と、どすの効いた声でゴミを回収していきました。

日本だったら、こんな感じではないよね……。

その瞬間、

「ああ、私、本当に海外に行くんだ、というか、もうここは海外だな」

と実感しました。

そして同時に、

「ここで、私も強く生きていかないといけないんだな……」

と、妙に気が引き締まったのを覚えています。

10時間ほどのフライトが、緊張であっという間に感じました。

↑機内で配布されたCLEAN CAREセット(コロナ禍)

ドキドキの入国審査

カナダの空港に到着。

入国審査では、事前に「聞かれそうな質問」を予習していました。

すると、ほぼ予想していた通りのことを聞かれたので、ここはなんとかクリア。

「予習しておいてよかった……!」

と思った瞬間でした。

・入国の目的

・滞在期間

・帰りの航空券の確認

・滞在先

くらいだったと思います。入国の目的が旅行ではないこと、滞在期間が半年

ただ、キヨスクの操作には少し手間取りました。

そして何より、

空港が広い。

案内表示はもちろん英語。

「出口……どこ?」

となりながら、広い空港内をウロウロ。

英語以前に、まず方向感覚の問題です。

コロナ禍ならではの「PCR検査」

そして、このときはコロナ禍。

空港ではランダムでPCR検査が行われていました。

受託手荷物を待っていると、何人かの人がスタッフに声をかけられ、そのまま連れて行かれていました。

それを見た私は……

「なるべくスタッフの目に留まらないようにしよう」

と、そっと気配を消していました(笑)。

今思えば、何をそんなに怯えていたのか。

でも、初めての海外。

何が起こるか分からないので、当時は本気でした。

送迎車に乗って、ようやくひと安心

空港からは、留学エージェントが手配してくれた送迎サービスを利用しました。

ドライバーさんは現地在住の日本人。

これは本当に安心しました。

「とりあえず、日本語が通じる人がいる……!」

それだけで、かなりホッとしたのを覚えています。

そして、ホームステイ先へ。

……ところが。

ドライバーさんが、間違えて違う家のベルを鳴らしてしまったんです。

出てきた家の人が、

「……???」

という、ものすごい顔でこちらを見ています。

その顔が、今でも忘れられません(笑)。

結局、本当のホームステイ先はお隣の家でした。

初日から、なかなかの珍事件です。

温かく迎えてくれたホストファミリー

本当のホームステイ先に着くと、ホストファミリーはとても温かく迎えてくれました。

家の設備や生活について、いろいろ説明してくれます。

……が。

英語のスピードが速い。

めちゃくちゃ速い。

「……え?」

「今なんて言った?」

「もう一回聞きたいけど、なんて聞けばいい?」

頭の中がぐるぐる。

それまで日本で勉強してきた英語は、一体何だったんだろう。

そんなことを思うほど、全然聞き取れませんでした。

「今日はゆっくり休める」と思った私が甘かった

長時間の移動。

夫との別れ。

初めての海外。

英語だらけの空港。

もう、疲れています。

「今日はホームステイ先に着いたし、ゆっくり休めるかな」

そう思っていました。

ところが。

ホストファミリーから、

「今日は親戚が集まってみんなでご飯を食べるよ」

と。

……え?

しかも、毎週あるそうです。

もちろん、私も参加することに。

テーブルにはたくさんの人。

みんな英語。

私は、

「この人は誰で、この人は誰の親戚で……?」

と、人間関係を把握するだけで精一杯。

名前を覚える。

関係性を覚える。

英語を聞く。

英語で返す。

話題についていく。

そして、何を話しているのか分からない。

食事が出ているのに、緊張しすぎて食欲がありませんでした。

しかも、話している内容が私にはかなり高度に感じる。

「英語、全然わからない……」

「こっちも伝わらない……」

「私、これから本当にやっていけるのかな……」

留学初日の夜。

まだ一日しか経っていないのに、すでに心が折れそうでした。

留学初日から、洗礼を浴びる

不安いっぱいで日本を出発して、

空港で「海外」を実感して、

英語の世界に放り込まれて、

ホームステイ先では英語が聞き取れず、

到着したその日の夜には、いきなり親戚の集まりに参加。

今振り返ると……

留学初日から、なかなかの洗礼を浴びています(笑)。

でも、この日の経験があったからこそ、

「日本で勉強してきた英語」と「実際に海外で使われている英語」は違うんだ、

ということを身をもって知ることができました。

そして何より、出発前に夫がくれた、

「何かを得ようとしなくてもいい。経験することが大切。楽しんで。」

という言葉。

このときはまだ、その意味を十分には理解できていなかったと思います。

でも、この先の留学生活で何度も思い出すことになる言葉でした。

あの日の私は、

「ちゃんと成長しなきゃ」

と必死だったけれど。

今なら、あの頃の自分にこう言いたい。

「大丈夫。そんなに頑張らなくても、ちゃんとあなたの人生の一部になるから。」

そして――

ここから、私のカナダ留学生活が始まりました。

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